Dinosaur Jr「Where You Been」




Dinosaur Jrの5thアルバム。とてつもなく聴きたくなったので聴いた。去年ライブで観たのを思い出して、J Mascisはおっさんだったけどかっこよかったなあとか、ライブチケット高くてワンマンな割にはあんまり演奏しないで終わっちまっただなあとか、浅野忠信はJ Mascisが好きらしくて同じ髪形で会場にいたらしいとか、そんなことを思い出した。太ったイカした親父っていう印象もどっかにあるけどあの音はかっこよかったなあ。


一曲目の轟音ギターのイントロから、すげーかっこいいわ、やっぱり。なんでこんなにメタルに近いようなギターで、こんなにかっこいいメロディー弾いちゃって、こんなにかっこいい声だせるんだろうね。③「What Else Is New」のイントロとか初めて聴いたときとかすげー鳥肌たった気がするし、心にぐっとくるよ。メタリックな轟音ギターでエモーショナルに刺激したかと思えば、⑥「Get Me」なんか本当に声とともにぐっときて大好き。それにしてもJ Mascisは元からこういう声なのか、それともなんかタリーって感じで歌ってるからこういう声なのか気になる・・・・どっちみちかっこいいことには変わりはないけれど。


まだまだDinosaur Jrは大したほどにアルバム数は聴いてないんだけれども、とりあえずこのアルバムは聴きやすいし、彼らを知るにはもってこいなんじゃないかな。ギターってかっこいいね。

なのるなもない「Melhentrips」




二人組みユニット降神(おりがみ)の一人、なのるなもないの1stソロアルバム。HIPHOPなんだけれども、といっても残念ながら僕はあんまりHIPHOPを知らないのだけれども、そんなことは関係なく音楽を楽しめるのではないかなって本当にこのアルバムやDJ KRUSHとかそこらへんを聴いてると思う。音があってそれに楽しみを見つければ、その瞬間に何でも「音楽」に変わってくれるのだと思うし!そんな瞬間を探すのも粋な楽しみなんではないかなあ。


最初から最後まで続く怪しいモヤモヤっとした世界観というか浮遊感は本当に不思議だと思う。統一された世界観の中に、音が、紡ぎ出されていくリリックの数々が、自由気ままに表現されていて、知らぬ間に身に身に染み渡るように広がっていく。こういう感覚は、今までの音楽で味わったようなことのないもので、本当にかっこよくてかっこよくて、到底僕の稚拙な表現じゃどうすることもできなくて、それはちょっと悔しいけれどもこういう逃げた表現で収めてくことにしよう。それにしても楽曲の幅がホントに広いなーまさに無限の可能性。


音楽が好きな人にはぜひとも聴いてもらいたいし知ってもらいたい素晴らしいアルバム。また好きなアルバムを見つけてしまったので、とりあえず「ユリイカ!!!」と叫んでおこうか。

内橋和久「Rhythm」




時にはギターを弾き、時には曲のアレンジをし、時には劇団の音楽を作り、時にはダクソフォンの日本唯一の演奏者(この前の二階堂さんのライブの時の不思議な楽器がまさにそれだった!)として知られる内橋和久。そんな彼が手がけた『劇団・維新派』の音楽を自分で集めてCDとしたのがこの作品。


劇団音楽ってのから考えるにおそらくインストだと思ってたんだけれども、なんとも言いづらいゆるさと浮遊感を持った作品に仕上がってる。基本的に和やかで、全然音楽としてうるさく感じないし、だからといって次の楽曲の展開が全く読めるわけでもないし、本当に不思議な感じ。実際何をどう考えて音楽作ってるのか全く予想なんてつかないし、奇才っていうか変態っていうかそんな感じのセンス剥き出しのアルバムだと思う。


聴いてて音楽を聴いてる感じがしないくらい自然に耳を通り過ぎてって、それがどうしても不思議で仕方ないアルバムなんだけれども、なんかふと寂しさを感じた時に耳に置いておきたい、ぬいぐるみのようなアルバムとでも言ってしまおうか・・・・こういう空間音楽があってもいいと思った。

にかスープ&さやソース「Ipiya」




二階堂和美テニスコーツのさやのユニット。二人は仲が良いみたい。そっれにしてもこのアルバムは暗いっていうか、宗教の音楽みたいな感じや引きこもって作りましたよーって感じが滲み出て二・三回聴いただけでもう全く聴く気が起きなかった。もちろんあんまり聴いたことのない感じであることは間違いないのだけれども、そういう音楽に関しては基本的に適当に数回聴いてればなんかピンと来るかなって思うはずだけれどもー(そこまで実際単純ではないけれども感覚としてね)、なんかこのアルバムは少し聴いたらもう耳を手で塞ぎたくなっちゃった。多分二人が一緒にライブでもして、一緒に楽しそうに歌って踊っている姿でも見ればまた違うんだろうけれどもそれならDVDで映像化してくれとか思っちゃう僕は傲慢なんだろうか。去年買ったCDの中で真っ先にお蔵入りしてしまった残念なCD。いつか気に入る日が来ますように。

二階堂和美「またおとしましたよ」




二階堂和美の三枚目ぐらいのアルバム。宅録ってことである程度もちろん音には限界あるし、ライブアルバムが素晴らし過ぎるもんだからあまり気体なんかしちゃダメだなんて思ってたけれども実際これはこれで聴きやすくて優しく温もってくれるアルバムだからつい聴いてしまう、そんなアルバム。


ニカとさや(テニスコーツ)で作ったような宗教風の曲から始まって、「にかスープ&さやソース」を聴いた時の嫌な感じが一瞬よぎったのだけれどもそんなことは全くなくて安心した。②「脈拍」のテンポ良いリズム感とかメロディーの気持ちよさは二階堂和美の中でもかなり好きだし、③「時が流れても」なんか聴いていると本当に空間をゆったりと感じることができるし、「ボーリングブーム」「テラワナゲシ」「うちをでてすこし」「来週」あたりの流れは好きでついつい聴いてしまうね。DVDで一瞬映ってた「ボーリングブーム」を弾き語る二階堂和美はあまりにも楽しそうで幸福感に満ちていたのが頭に浮かんだので、そんな姿を(つい先日は観過ぎたといっていたが)なんとなく聴いてたら観たくなった。というかそれより広島のラジオが聴きたい。


本人自身は「私の曲は地味な曲ばかりなんです。」といっていたけれども、やっぱり「テラワナゲシ」とか頭から離れないし、全然頭の中では地味から変換されてしまうので、そこらへんは僕が好きな証拠なんだと思う。

Mogwai「Young Team」




いまや、有名過ぎるくらい知られているグラスコー出身、Mogwaiの1stアルバム。国内版のジャケットは何故か富士銀行。この発表当時のメンバーの平均年齢は18歳・・・・何か最後に開花した気がすれば、人生がどんだけかかってもいいとは思うけれども、この年齢で世界中に知られるのは単純にすごい、彼らが「あーなんか俺たちって売れちまったぜ、ひゃほーい」となっているのか、その時の感覚っていうのはどういうもんで、それがどう影響するのかは当人達にしか、僕がいくら考えたところでわからないのだけれども、彼らには良い音刺激をもらって僕らをハッピーにさせてくれてることは間違いないので、ハッピーであって欲しいと思う。


一曲目から、どっか空間に穴を開けて吸い込まれていくように音が頭に流れ込んでくる彼らの音楽は本当にかっこいい。ジャキジャキっと切り裂く音楽が多いかな、甘いメロディーの歌もちらほら。⑩「Mogwai Fear Satan」なんかは、後のリミックス集でのかっこよさは本当にどうしようもないくらいなのだけれど、これも半端なく綺麗で、豪快で、尚且つ繊細で、この一曲だけでこのアルバムは満足ってくらい孤高な存在感を放っている素晴らしい名曲だと思う。


だけれども、このアルバムは空間がないと上手く機能しないのが非常に残念だ。間違ってもipodで持ち歩いて手軽に聴こうとしてもダメだ。音の強弱を調節する時に、弱い音をしっかり聴こうとするように調節するのが当然なんだろうけれども、そんな調節をしてこのアルバムを聴いたら普通に耳を壊すんじゃないかな。ゆったりとした空間で広がりをのんびりと感じながら聴くしかないっていうのが非常に勿体無いアルバムだ。それでもアルバム通して部屋で聴く価値があるかっていうと、それは非常に微妙なラインで、⑩「Mogwai Fear Satan」を繰り返してしまうのが僕にとっての今現在の現実かもしれない。今現在の現実って変な日本語かもね。

2006年〜僕の聴いてた10枚〜

以前は友人のサイトに記載させてもらってたのだけれども今年の企画案はないみたいで、もう2007年も一ヶ月経ってしまったところでふと思い出そうとしてみても僕が何を聴いてたなんて結構思い出せない。なんか、そんなかんなでモヤモヤしてしまうのがどこか勿体無いので軽く記録しとこうと思う。なんか忘れてる気もするが。






小沢健二「Eclectic」
川本真琴「gobbledygook」
二階堂和美「Nikaidoh Kazumi US tour 2003」
二階堂和美「二階堂和美のアルバム」
小島麻由美「愛のポルターガイスト」
サニーデイサービス「24時」
Mogwai「Mr.beast」
shingo2「緑黄色人種」
the Flaming Lips「Transmissions From The Satellite Heart」
the Beatles「Anthology 2」


もう少しpavementとか聴いてた気もするけれど、あんまり覚えてないや。川本真琴さんと二階堂和美さんが好きな一年でした。ビートルズは有名なのしか知らなかったけれども、Anthologyシリーズを一通り聴いて特に2の実験的な、様々な楽器やリズムを使った演奏に感動しました。ライブは全部で六回くらい?行った気がするけれども、ダイナソーJr.二階堂和美なってるハウス」「渋谷クワトロ」あたりが頭に良く残ってる。このままだとフジロック行かないで人生終えることになる可能性が高いのだけれども何とかどうかしてみたいもんだ。それにしても画像のサイズ中々揃わんし細かい操作とか、実は結構こういうの書くの面倒で仕方ないもんやね。