Grapevine「イデアの水槽」




Grapevineの6thアルバム。もう完全に新たな方向への道を歩む彼ら。一体彼らはこれからどんなものを見せてくれるのか、話題では「最高傑作」なんていうメディアの押しもあったけれどこれはもう人それぞれ。自分にとってはこのアルバムはいまいちであった、それはやはり2th〜4thに見た音のセンスが自分の中ではなんか印象が強すぎたのかもしれないし、ただ彼らに少し自分が飽きをそろそろ感じてしまった部分があったのかもしれない。その二つの理由以上に、このアルバムはマニアックな曲が多いからかもしれない。①「豚の皿」④「11%Mistake」⑥「SEA」⑧「Suffer The Child」、⑫「鳩」この5曲なんかすんごい好き嫌いがもう分かれて嫌いな人はどうしようもないアルバムになってしまうかもしれないし、好きな人はもうこのアルバムは好きなんだろうなって思う。自分はちょっとここらへんがダメだった。すんごい退屈になってしまった。


それでも②「シスター」の疾走感、③「ぼくらなら」の光り輝くギターメロディー、④「ミスフライハイ」の強烈なベースライン、⑦「Good Bye My World」の哲学的っぽい不思議な世界、⑨「アンチ・ハレルヤ」の面白いメロディー、⑩「会いにいく」の切なさ、⑪「公園まで」のきれいなポップメロディーは素晴らしいと思う。特に⑦はかなり重厚なサウンドで出来が素晴らしくこのアルバムの中で一番好き。


なんか、自分にとってはちょっともったいなかったかなあ。というか人によっては確かに「最高傑作」っていうのは間違いないと思う。光る曲がある限り、彼らはなんかやってくれそうで期待している。