Grapevine「Circulator」




Grapevineの4thアルバム。リーダー西原(B)不在のまま作られたアルバム。しかしそれを感じさせない出来。このアルバムもなんか暗ーいようななんというか独特の世界観がもうあふれ出てて、それでも彼らが好きなロックのスタイルっていうのは世間などに左右されて変にゆがむようなことは全くない。彼らはゆっくりと自分たちのスタイルをロックに対しての想いをじっくりと消化しながらアルバムを作っているのだとこのアルバムでもう確信にいたった。音の厚みは相変わらず。ギターの絡みに田中のボーカル、もうこれだけでホントに素晴らしい。


今回のアルバムは、今までのアルバムに比べるとやや雑多だ。色んな曲調が表れている。④「風待ち」これはシングルにもなっていた曲なのだが、こんな楽曲の形が彼らの中から出るとは自分は思ってはいなかった。素晴らしい。⑤「lamb」アルバムを初めて聞いたとき一番印象的だった曲。かっこいいよー。⑥「Our Song」ギターサウンドをベースに切ない曲。⑪「波音」裏声がたまらない。


どの曲も音の厚さっていうのは十分残っているし、このアルバムも面白い。なんかこういうロックって大人っぽい感じがするんだけれども、聞いていてこういう音の厚みとか一回はまると結構はまってしまうのだから不思議である。