高木正勝「Sail」




高木正勝の3rdアルバム。僕が初めて彼を聴いたのは「Journal For People」だったのだけれども、それを街なんかで歩きながら聴いていると、前半の方でどうしても酔ってしまって・・・・後半の水みたいな音の曲あたりからは素晴らしく好きなんだけれど。そんなわけで一番最初に気に入ったのはこのアルバムだった。POPなわりに聴いたことないような、気持ち悪い音楽っていうのが第一印象だったのだけれど、気がついたら日課のように聴いてました。表面上はすごく聴きやすいメロディーが流れているんだけれど、バックでは聴いたこともないような電子音が飛び交っていたり、冴えないけれど何故か溶け込んでいるボーカルやただの音でしかないボーカルがあったり、すごいそんな感じが僕にとっては新鮮だった。


一曲一曲の長さも最後の二曲の「Rama」を除いてほとんど3分くらいだから、飽きる前に次に行くような気がするし、統一されたPOPさというか流れもあると思うから聴きやすかったのかもしれない。?「good afternoon, TABASA」や?「makmoc」、?「pimrico」なんかは本当に綺麗だなあ。?「Rama」は、青空に浮かぶ虹のように圧倒的な存在感を見せる名曲。?「Rama(Cornelius mix)」はコーネリアスっぽいと思っていたら案の定(笑)。ちょっと立体的過ぎるんで、ヘッドホンより広い空間で聴いた方が良いと思う曲。


試験勉強の時は、とりあえずこれを流して適当に進めていたのだけれど、いつも?「Rama」のキラキラした音と浮遊感漂うメロディーに達するのが楽しみだったなあ。実験的な音が好きな人はぜひ。さらにPCで「Drowsy」「Pink Wave」のPVが無料で見れる。特に後者の方は、空間に引き込まれる感じがすごいしてゾクゾクした。眼が悪くなりそうな映像ではあるから、眼がすぐ疲れる自分にとっては、かなり根気が必要だったのは仕方ないことだったけれど。