土岐麻子「STANDRDS gift〜土岐麻子ジャズを歌う〜」




土岐麻子のjazzカバーの3rdアルバム。といっても、あれだなあ、正直僕は全然jazzに詳しくなくてあんまり元ネタ知らないなあって恥ずかしく思う。①「Singin' In the rain」にしてもGene Kellyってよりは、『時計仕掛けのオレンジ』の暴力シーンばっか印象に残っているし、②「Norwegian woods」はビートルズだとヘナヘナしたシタールの音をなんとなく記憶してたぐらいだから、全然気づかなかった。他については本当に知らないなあ・・③「You make me feel brand new 」や④「It donユt a thing」はかろうじてどこかで耳にしたような気がするけれど、カバー集聴くのに元ネタ知らなきゃいけないなんて規則はないし!


正直アルバム「Debut」では、なんでこの人こんな微妙な英語使って歌ってるんだろうってずっと思っていたけれど、不思議なくらい今回のjazzカバーでは違和感がなかった。曲の雰囲気の問題なのだろうか。親父さんの土岐英史さんのサックスも気持ちよく響いてくるなあと思うし、ベースとか他のバックコーラスの演奏も随分ちゃんとされていて、だからこそ非常に聴きやすいのかもしれない。Cymbalsよりソロの方が、全然好きだし、普通のポップな日本語の曲も歌ってもらいたいと思うけれど、こういったjazzカバーでも彼女の才能は十分生きるのではないかと思う。夜に暗い部屋にこもって聴いたらすごい落ち着く気がする。といっても僕の親父がいつも夜中に部屋を暗くしてそうしてるから、というだけかもしれないけれど。