ART-SCHOOL「テュぺロ・ハニー」




art-schoolの完全限定生産シングル。ジャケットは全国から応募したそうな。僕は、高校生の頃すげーart-schoolが好きで好きで、キチガイじみて好きだったんだけれども、なんだかそんなのも本当に最近は懐かしくなってしまう。木下理樹は相変わらず歌が下手糞だし、作曲能力も最近のを聴いてると同じような曲だったり、それでもって今回はプロデューサーは益子樹であって、前回のフルアルバムなんかはトニー・ドーガンで、さらにはモグワイのメンバーも参加したり、僕はこの人の歌は周りとの「関係性」で出来てるなあって本当に思う。いい意味でも、悪い意味でも。(この意味だと悪い意味の方が大きく捉えられるのかもしれないけれど。)


「フリージア」とかそこらへんを聴かないで久々に聴いたのだけれども、益子樹の能力は他のバンドに比べるとあまり光ってないと正直思う。やっぱりなんか全然ピンっと来なくって、art-schoolはどうしても1stアルバムの「Requiem for Innocence」やその前のCDあたりに行き着いてしまう。(あまり進んで聴こうとは決して思わないが。)最近「PARADISE LOST」を聴いてかっこいいと思っても、何か上っ面な塗りたくった感じが非常に嫌で嫌で嫌になってしまった。


こんなボコボコに批判しといて、それなら聴くなよと言われるかもしれない。僕自身も正直何を彼らに求めてるかも全くわからない。ただ単に、聴いてがっかりする、そんなことの繰り返しになるかもしれないし、そんなことをしているだけかも。それでも僕は木下理樹をどこか放っておくことはできない。そんな魅力が他の人をひきつけているのだろうか。僕とart-schoolというバンドの関係は本当に意味がわからない。実はただのノスタルジーに対する好奇心だけで生き続けてるのかもしれないが、それも一興と言えるのだろうか。