鉄コン筋クリート




新宿ミラノ座にて。さいたま新都心の方が映画館綺麗なのかなっていう話が姉からは出てたけど。マイケル・アリアス監督、松本大洋原作。簡単なあらすじは宝町という場所を舞台に、クロとシロ、ヤクザ・ギャングなどを交えて物事の変化を描き出す感動ストーリーといったところか。


何はともあれ、アニメとして広がる世界観が非常に気持ちよかった!漫画は、あくまで画像という紙世界であって、その使用枚数が圧倒的に限られてしまう狭い領域であったために、多視点を用いてのコマの移動にやや戸惑い、読みにくく気持ち悪い感じは否めなかった。松本大洋の漫画はそういうのが魅力な面もあるのだけれど、ピンポンなんかは(鉄コンに比べたらそこまで立体感はないけれども)実写なもんだから、どうしても限度を感じちゃっていた分、この作品にはある意味期待してたのかもしれない。今回の映画ではしっかりとつながっていたし、シロ・クロの妄想的な世界が有機的に連鎖している様子が何とも素晴らしかった。ぜひとも映画館でご鑑賞ください。