曽我部恵一「東京コンサート」




サニーデイ・サービス「東京」の発売十周年を記念して、2006年の夏に下高井戸シネマにおいて行われた曽我部恵一さんの弾き語りライブアルバム。内容は、本当に「東京」を曲順通りに行ったものである。


曲間の曽我部さんのMCがやけにノスタルジックにさせてくれる。例えば「会いたかった少女」に対して久々に歌ったら爽やかでしたよ、24くらいにロマンスで描くままに書きました、とか言っちゃうもん。まだまだ若いんだなあ。それにしても、サニーデイの中で一番最初にはまったのがこのアルバムだからってのもあるんだろうけれども、ホントにいい曲ばっかだなあ。「恋に落ちたら」「会いたかった少女」「あじさい」「青春狂走曲」「恋色の街角」「真っ赤な太陽」「きれいだね」とかまさしく東京。特に「青春狂走曲」とかすげー泣きそうになっちゃうわ。バンド編成じゃなくて、弾き語りってのは予想してた通り非常に良かった。


ジャケットは賛否両論あるみたいだけれど、僕はあんまり好きじゃないかな。絵を誰が書いたかは知らないけれど()、あの桜にはイマイチフィットしないと思う。90年代の素晴らしい日本語音楽の再現、サニーデイサービス「東京」が好きな人にはかなりオススメ。リアルな年代で聴いてた人なんかは、もっともっと感動するだろうなあ。ホントにキラキラしてて、全く色褪せない景色がここにはある。