「リリイ・シュシュのすべて」




岩井俊二監督。田舎の中学を舞台に、いじめとか援助交際とか自殺とか、そんな重い話が「リリイ・シュシュ」というカリスマ歌手を中心に動いていく物語。痛烈に心に刃が突き刺さるような作品だった。朝六時前から見てて眠くなるかと心配したけど、映像と音楽で一気に目が覚めたので全く心配なかった。


それにしても田舎ってこんなに綺麗で、キラキラしてんだ!!!!!!!ってくらい気持ちいい映像が広がっていた。そんな映像だからこそ、心にさらにズサズサッと闇の部分が突き刺さったのかもしれない。主人公が、クラスの子がレイプされて泣き叫ぶシーンとか、いじめっ子がCD聴きながら叫ぶシーンとか、自殺しちゃったとことか、辛くてポロポロ泣いてしまったよ。意外に僕は朝の方が涙もろいのかもしれないね。なんか光と闇がちりばめられた、夢と現実の世界の狭間にいるような感覚になる辛い映画だった。