川本真琴(TIGER FAKE FUR)「山羊王のテーマ」




TIGER FAKE FUR名義での川本真琴のシングル。現在他にもミホミホマコトでミニアルバムを出したりと段々と活動を公けに再びしてきている川本真琴川本真琴名義での活動はもう終了宣言ということで、川本真琴だけれども名義は違うといった少し不思議な感じの活動になっている。この山羊王のテーマは、四谷の小さなライブハウスで行われていた「山羊Oナイト」という定例ライブ中での、川本真琴脚本「おばけの森」というミュージカルソングだったようだ。


とにかく、そこにいたのは名義を変えたことからも感じるように僕が考えていた川本真琴など全くといっていいほど存在していなかった。全てをリセットしたかのように自由気まま。この自由さをどう捉えればいいのかひたすら自分の中で迷ってしまった。一曲目の途中に「黒柳徹子で〜す」とか、二曲目のへんてこぼそぼそMC、三曲目の吉田戦車作詞の成城学園風景、変な世界ばっかり。楽器はピアノが印象的で、少しメルヘンチックに働いているイメージが強い。こういう楽曲をどう受け入れろっと迷いを感じてしまった部分が大きいのが結構悲しい。この迷いが解ければ好きになれるのかな。アルバムで好きになれるといいな。まあ、何より元気に音楽やってるみたいで良かった。てか「山羊Oナイト」の方が普通に観たいわ!