二階堂和美「Nikaidoh Kazumi US tour 2003」




二階堂和美のライブアルバム。今、「あなたにとって人間国宝は誰?」と尋ねられたら真っ先に答えるのはこの二階堂和美、彼女であると僕は断言する。彼女の満ち溢れた生命力を押し出して、人間味溢れる歌を押し出す姿勢ほど感動するものはない。会場の空間を圧倒的に、彼女自身で染めてしまう力は種類は違うが54-71が持つ力と酷似していて、それが声に詰っているものだからここまで人間味を醸し出すのかもしれない。素晴らしいハスキーボイスが作り出す、不思議リズムの数々や早口ボーカル、叫び・・・・どれも感動的だ。


ここまでひたすら、誉めちぎって来たのだがライブで見たこと無いのはひたすら悲しいことである。其の為か、このアルバムを聴いていると思い出すのは、三月頃に友人と行った車で結構長いことこのアルバムを聴き続けて楽しくわいわいがやがやした光景であって、それが逆にさらにこのアルバムを好きにさせてくれているのかもしれないと思う。朝の通勤電車なんかでも、後ろの親父にいきなり頭殴られたこととか、押しつぶされてペシャンコになったりとか色々とあるけれども唯一このアルバムを聴きながらの通勤電車はやけに上気分で嬉しい。⑧「いくつもの花」のメロディーなんかは全くもって僕の頭にそれはそれは強固な接着剤のようにこびりつくものだから、呪文のように唱え続けてしまって一時期非常に困ってしまったこともある。全部好きだけど③「今日を問う」、⑦「脈拍」、⑬「愛の讃歌」・・・・が特に・・・・さらには⑩「Las Vegas」で魅せるプリティーな姿がまたまたすごい好きである。生で聴かせてくれー。