Stephen Malkmus「Stephen Malkmus」




Stephen Malkmusの1stアルバム。友人からの贈り物だったのだが、全く持ってあんまり聴かずに御蔵にしまいこんでいたところを、『pavement最高〜』と思っていた時に気がついて聴いた作品。友人に音楽を勧めたり、勧められたり、っていうものは非常に自己本位なやり取りでしかなくて、結局自分が聴きたがらないと全く聴かないものだから悲しいものである。けれども、こうして一作品でも(もっと色々あるけれども)、時間的格差が無限にあろうとも、僕がいつか将来何かに気がついた時点でそのやり取りは全く無駄にならないものだから、こうしたものが続いても、というかむしろ続いた方がそれは素晴らしいことなのではないかと思う。一ついうなれば、ジャケットは馬ヅラ?イケメン?かは個人判断だけれど僕は絵であって欲しかった。


バンドが解散する理由なんか、音楽を聴いているだけの僕にとっては想像の域を出ることはないが、こうして初々しく、pavement時とは似たようなセンスを保ちながらも全く別のidentityを確立できるのならば、それは非常に良いことであると思う。①「Black Book」でどこか影を感じて、何か迷いのようなものを感じたと思えば、②「Phantasies」でとてつもなく楽しい気分にさせてくれたもんで、こういうリズミカルな軽いノリがまた堪らんと興奮してしまった。④「Church on White」を聴いていると、pavement時代の「Stop Breathin'」をどことなく思い出してしまい何か苦しくなってしまったのは僕だけだろうか。この苦しさは、僕の心を動かす心地よいものであった。⑥「Discretion Grove」は彼のメロディーセンスが最大限に発揮された名曲だと思う。⑧「Pink India」のリズムが変調していく感じはすごい感情の高まりを刺激する。


一曲一曲の楽曲の充実度は、ホントに素晴らしい!マルクマスの声も、pavemnet時代よりも初々しく、若返った声みたいな感じがまたまた良い。全くといっていいほど、pavemnet時代にひけをとらない。pavementが、自然と躍りだすなら、こっちはもっと激しくさらにステップステップステップ!感情に響いて遊び心満載、まさにそれは子供の頃僕が感じた、外でみんなで遊び狂った喜びのそれと同一でハイテンションになっちまった!!!!