小島麻由美「パブロの恋人」




小島麻由美の6thアルバム。前作に比べると、ゴチャゴチャガチャガチャ楽器がなっている感じが減って少しシンプルになった感じがある。それが好きか嫌いかはヒトによるのだろうけれども、僕としては楽しさといった意味では少し損なわれたものの、なんとなくまとまりのある感じになっててそれはそれで好きなのだということである。


②「ハートに火をつけて」④「蛇むすめ」⑧「ブルーメロディー」のような癖になるようにまとわりつくメロディー(特に蛇むすめ!)をもたせたような曲と③「スウィング♯2」⑤「もしも自由がほしいなら」のようにリズムと声でアクセントをもたらすような曲、さらには⑥「砂漠の向こう」⑦「茶色の小瓶」⑨「さよなら夏の光」のように一時代前のような哀愁ポップが絶妙に散りばめられているので僕はそこが好きなのではないかと思う。⑩「マリアのカラス」は前回の最後と同じような終わり方だ。この終わり方は好きなのだけれども、なんとなくそのうち好きじゃなくなる時がきそうなのが非常に恐ろしい。結構好き。