小島麻由美「愛のポルターガイスト」




小島麻由美の5thアルバム。四枚ぐらい小島麻由美に関しては聴いたのだけれども、一番最初に聴いたアルバムだからだろうか、一番好きなアルバムである。楽曲が一番聴きやすくてすっと入ってくる気がする。なんだろうか、彼女の描き出す曲はとてつもなく不思議な香りが漂う。なんとも色っぽくて哀愁漂って、そんでもって時によっては非常に猥雑な感じまでしてしまう。ジャズやソウル?なテイストの楽器たち、曲によって様々なリズム隊が濃霧で僕を包み込んでくれる。そんな中で魔女のような声を持つ彼女の魅力は思う存分伝わって来るんではないのかね。


④「黒と革のブルース」のスカのリズムに合わせたノリノリな感じが、とてつもなく僕は好きである。前半もかなり好きなのだが、後半の⑦「恋はサイケデリック〜から最後に向かうまでの流れが非常に気持ちよすぎで良い良い良い!そういうことで結局は僕がかなり好きなアルバムということである。それにしても最終曲⑩「光と影」はいつぞかの歌謡曲のようで、気持ちよく終われて結構普段陥る何か音楽を聴き終わった後のムヤモヤする陰と陽が混じりあったような感じがあまりないのがなんとも嬉しい。