Sigur Ros「()」




Sigur Rosの2ndアルバム。題名は『()』。全く変なタイトルつけてくれるなーって思う。曲名自体も全部無題で題名ないし、全くどうなってるんやら。1stアルバムよりも聴かせるという面では迫力にかけているのだが、空間を包み込むという上では秀でていると僕は思う。だからこそ、包む()なのかも知れない。そんなのはホントにどうでもいいことで、無意味なのが意味なのかもしれない。そう言われてもなんとなく納得できちゃいそうな音楽。


相変わらずの美メロで、うとうとするんだが前半はちょっと飽きちゃって退屈になることもしばしば。でも後半の緩急のというか、強弱の使い合わせはとっても好き。特に⑧曲目の無限に迫ってくる感じがやばい。表現するならば


(                )
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って感じ。あーこれ見た目かっこ悪いし恥ずかしいなー。全てに飲み込まれ、押しつぶされ閉塞感ありすぎ。とことん胸を締め付けられて闇に吸い込まれる感覚を連想してしまって終わるとスッと力が抜ける。この感じは限りなくネガティブであると思うのに、聴かせてしまう所がとてつもなく恐ろしくてすごい。これをコピーコントロールCDにしたのは極めてもったいない傑作である。