BONNIE PINK「Evil And Flowers」




Bonnie Pinkの3thアルバム。「Even So」から入った自分にとっては一回目は声も全然違うし、音も全然ごちゃちゃしてないくてシンプルで、なんだこれ、別のアーティストじゃねーのとか思って、あーどうなんだろうって思ってた。でも二回目・三回目と聴いてくうちに、このアルバムの温もりに触れていってしまった。


声は、なんか昔の方が大人っぽい。最近のはそれに比べるとキラキラと叫ぶような感じかも。両方切ないのはもちろん変わらないのだけれども、「元気を与えるのが最近、暖かさを与えるのがこれ」とでも言おうか。暖かくて元気が出るって言われたらそれはもう意味ないんだけれども。まあ、上手く言えないけれどとにかく全く違う切なさだわ。


音では寂しさを一瞬感じてしまうのはやっぱりガチャガチャな彼女の歌を聴いてるからでしかなくて、段々と聴いているうちにボーカルの広がりと楽器の一工夫あるような音色が絶妙にマッチしていてホントに好きなってた。⑥「Eve's Apple」は名曲だわ。「Even So」はもちろん大好きだ。このアルバムは比べてキラキラしたような華やかさは少ない。けれども、こういう人間的暖かさがにじみ出たアルバムはまた違った意味で大好きだわ。