syrup16g「Copy」




syrup16gでインディースだが初のフル・アルバム。五十嵐の絶望ワールドの幕開けをかざるべきアルバム。ギターボーカル・ベース・ドラムのシンプル三人組が奏でるメロディーは痛い。あまりにも心に傷をつける。「Hell See」では皮肉のような感じがさらに痛いのだが、今回はストレートに痛い。⑤「君待ち」や⑥「Deypass」で見せる圧倒的な絶望感・「君は死んだ方がいい」なんて歌詞まで登場して、こんな音楽絶対無理と拒絶反応が出ても、全くそれは人間としておかしいことじゃない。ポップなんだけど、またそれがつらい。


切り裂くようなギターロックに響く五十嵐の声に取り付かれたら最後。③「生活」・⑧「Drawn the light」は演奏・声ともに半端なくかっこいい名曲。絶望の中から、一番下から始める自分探しでもみなさんしてみませんか?「フリースロー」とともに彼らの原点ともいえるアルバム。syrup16gを聞く際には一番最初におすすめするアルバム。