The Stone Roses「Second Coming」




彼らの2ndアルバム。1stがあまりにも別格過ぎて、2ndを最初聴いたときはもう全く違うバンドなんじゃないかと、ちょっと自分の期待がそぎれてしまった部分があった。というか1stがホントに出来すぎだったのである。もちろん、1stのような絶妙なバランス(それは世間では釤マンチェスターに咲いた奇跡の薔薇釤とか言ってる)はもちろんない。しかし、このアルバムにはアルバムで素晴らしいところがある。なにより、ジョン・スクワイアのギターがやばい。ホントにギターテクニックがやばい。力強くうなりをあげてメロディーを引っ張る。③「Ten storey love song」なんかは唯一前作と同じような雰囲気で名曲だ。これはたまらない。⑤「Your star will shine」もアコギと浮遊感がとっても出てて好き。⑦「Begging you」力強いベースとドラムによって作られるダンスミュージック、これもかっこいい。そして隠しトラック(90曲目)があってこれが結構壊れてて面白い。


全体的にベースなどで作られるリズム隊もたまに目立ち、ギターがすんごいかっこいいんだけど、如何せんイアンのボーカルがあまり活きている感じがしない。前作は浮遊感のあるような魅力的な決して上手ともいえない声が見事にマッチしてたんだけれども、今回は声的にもなんか前作と変わってしまった感じがして残念。それよりなによりも解散してしまって彼らの次が存在しなかったことが一番残念なとこである。聞く価値は十分にあるアルバム。ギター好きは要聴くべき。輸入版なら1000円あれば買えるしさ。