Mercury Rev「Secret Migration」




Mercury Revの6thアルバム。彼らを聞くのは「Deserters Songs」や「All Is Dream」に続いての第三作目。彼らの音楽形態というのは自分の中では極楽な至福ポップとでも言おうか、明るい音でひたすら構成されているんで耳にすんげー残りやすい。


しかし、今回は前作「All Is Dream」がもうこれほどまで!!ってくらい完成された音である意味圧倒されてしまった聞くのにも自分の中で決意がある意味必要だったのだが今回はそこまで凝りに凝った変態サウンドむき出しなんていうことは全くなく聞きやすい。それでもちゃんと彼らの、綺麗なピアノとか、様々な楽器の音は全然ないわけではなくてもちろんあるのだから。⑤「Vermillion」は綺麗なピアノで始まり、キャッチーなボーカルが耳に残る。⑥「In The Wilderness」もポップで印象的。⑦「In A Funny Way」最初のこの感じ・・・・どこかジザメリの「Just Like a Honey」を感じる。そしてサビのふにゃふにゃしたギターリフ、好きだなあ。⑪「Arise」なんかこのドラムが広がる感じ、どこかスマパンっぽい。


んー今回のこの作品は、彼らの作りこんだ音の世界に浸って聞きたい人の場合はちとあんま好きじゃないと思う。約3年ぶりだから、すんごい凝ったサウンドを期待してた人もたくさんいたと思うし。自分はいい意味で裏切られたよ。ちゃんとボーカルを際立たせてる部分とかとっても多いし。聞きやすくてすんなりと彼らの世界に入っていけるこの作品は中々好きだよ。