曽我部恵一「ラブレター」




ソロになってからはあんまよく彼を聞いたことなくて、それでもやっぱり彼に対する興味は湧くばかりで、タワレコで偶然発売したばっかの4thアルバム。もう四枚も出ていてシングルの活動も盛んなんですな。①からサニーデイの時からは全然想像できないような音楽で、『ロックンロール』てな感じの曲で始まってびびった。そんで②は全然軽快な感じで違うし、③・④なんかすんごい遊びを感じさせて面白い。⑤もまた曲調が違う。⑥はいきなり激しいドラムから始まるパンクっぽい。⑦はとてもいいメロディーでやさしい。⑧もまたパンクっぽい。⑨はどっちかってと③や④の系統。そして⑩、⑪、⑫はどこかサニーデイの影を感じさせる。全く統一感とかなくて、いろんなバラバラな感じがごったに集まってる感じがしなくもないんだろうけど、とっても聴いていて楽しいし実はなんかそんなにバラバラではないのではと感じさせる。曽我部が新しくやろうとしていることはそれはそれでかっこいいし、そんな中でも昔を想起させてくれる。彼自身がホントにいっぱいいっぱい詰まった、そんなアルバム。とってもいい作品。これで自己レーベル発の2000円なのだからまた素晴らしい。