カナリア




TSUTAYAの返却日間違えてて、「花とアリス」と一緒に自宅オールナイト。うるさくして両親ごめんなさい。
塩田明彦監督。カルト教団ニルヴァーナが犯罪により崩壊、そして児童相談所に預けられた主人公の少年(石田法嗣)。彼が脱走して、母親と妹を探しに行く物語。


カルト教団っていうと、オウム、やはり考えるのはオウム。その背景はなくしては語れないのかもしれない。元信者の苦悩、自分自身で決めるという言葉、響くものはあった。途中、繋がりがよくわからないようなシーンが結構あって眠くもなって混乱したけれども、最後の手をつないで「生きていく」と言ったシーンから、エンディングの三人で歩いていくシーンは、向井秀徳の音楽と合わせて鳥肌もんだった。こんなに向井さんの音楽をかっこよく思ったのはいつ依頼だろうか。本当に痺れた。


「子供は親を選べないんだよ!親は子供を選んでいいのか!」と叫ぶ谷村美月のシーンはズシリと心に刺さる。先日友人と「子供を私大に行かせるにはどれぐらいの収入が実際は必要なのか」ということについ話したのを思い出した。そういった不条理な制限は、もちろんそういったことやレベルにおいて発生するものじゃないけれども、そうした出来事に対して僕だったらと思うと単純に心が痛くなるのだ。


とにかく、観終わって生きてるっていいなと思った。