the Flaming Lips「Zaireeka」




the Flaming Lipsの4thアルバム。このアルバムの問題は4枚のCDを同時に再生して初めて一つの音楽になるということである。個別に聴いても寂しすぎ。全くこんなふざけた作品、それでも彼らだからこそ聞いてみたくなってしまう。そんな実験的な大問題アルバム。


①四枚が一枚で聴ける便利CDバージョンを聴く


世の中は便利なもんで、四つ一気に合わせたCDを販売するなんていう頭のいいことを考える人がいるもんでそれを友人に借りて聴いてみる。内容は、前作のような狂い方はないけれどふわふわ・へなへな感は充分ある。普通に「綺麗な音のオーケストラ」となっている。地球の生命がうごめくような狂ったノイズや耳鳴りのような奇妙な電子音が登場したりしている。さらには「コーラス」が非常に多くてふわふわしたウェインのボーカルを一層浮遊感、薬チックなものにしている。なにより次々と展開していく音の回転が脳内刺激して仕方ない。音が色んな方向から飛び交う飛び交う。⑦「March Of The Rotten Vegetables」なんかハエの飛ぶような音からピアノメロディー、爆裂ドラムと特にやばい。やばすぎる。


ただ、問題はうちのスピーカーは二つなので、そこからこの音たちが飛び出すもんだから音の空間的広がりが乏しいということだ。これは、やはりどこかで四枚同時再生をやるしかない。今日聞いてたら最高にやりたくなった。四つのステレオで同時再生・・・・なんとか実現させなくては。あと、個別にも聴いてみようかな。


個別リスニング・四枚夢の同時再生の追補更新をしばし待て。