Mew「Frengers」




2003年にデンマークから表れた超新生Mewのデビューアルバム。とげとげしくこれまでかと突き刺さる生生しいドラム音に、激しく切り刻むギター音、スマパンを彷彿とさせるメロディ、そこにボーカルであるヨーナスの甲高い声が絶妙にフィット。シューゲイザー系の影響も感じられる。


①「Am I Wry? No」はメロディー展開、音、リズム隊すべて申し分ない超名曲。これだけでも聞く価値は絶対ある。④「Symmerty」のようなバラード調もよく聞かせてくれる素晴らしい曲だ。⑥「Her Voice Is Beyoned Her Years」は少しマイブラっぽい。⑨「She Spider」もサビとの強弱をつけることでハンパなくかっこいいアクセントを生み出し、後半部へとつなげる壮大な名曲だ。すべてもちろん聞いてほしいのだが、なにより①・⑨は彼らの才能が最大限に発揮された曲だ。


美しい世界を生み出した彼ら。とても新人とは思えない、ものすごく名盤。ただ、音圧が高めなので(普通の人は「さらに美を際立たせている」と思うのだが、)自分のように少し耳が弱い人は、耳が少し痛くなるので長時間聞けないことが悩みな困った名盤だ。今売ってるのかは知らないけど、DVD付き初回版を買った自分は勝ち組。