the Flaming Lips「Yoshimi Battles The Pink Robots」




the Flaming Lipsの6thアルバム。前作がまた全然その前とも隔たりがあるような問題作であった「Soft Bulletin」、さらにその前作が四枚同時に再生すると始めて隙間のない音楽になるという実験的な不思議アルバム「Zaireeka」。さて、どうなるかと思いきや、いたって聴き安い。その間の二作はいずれ触れるとして、「Clouds Taste Metalic」のジャキジャキギターなどの刺激的な音が減り、それでもヘナヘナ声、ヘナヘナメロディー搭載!アコースティックな美音メロディーが増えたかな。ぶっ壊れてる感じは④「yoshimi Battles The Pink Robots Part 2 」で見られるくらいなので、そういう意味で寂しさを感じる人はいるかもしれない。自分は両方とも好きだけどね。打ち込み音が増えていて、それがまた甘〜い声を際立たせるのだから気持ちよくて仕方ない。哀愁、愛着をいっぱいいっぱい感じちゃうアルバム。


国内版には⑫に③「Yoshimi Battles The Pink Robots Part 1」の日本語版が収録。日本語でも、とっても優しくて良い。yoshimiはboredomsのyoshimiらしい。