various artist「Lost In Translation」
ソフィア・コッポラの映画のサントラ。スカーレット・ヨハンソンのジャケットが実に可愛い。東京で撮影されたとか話題になった映画。映画は日本語がそのまま登場して外国人にはわからないようになっているのだが、日本人が見るとなんか変な感じで、なんかモヤモヤしたものであった。むしろ、音楽は本当に素晴らしかった。浮遊感漂う、足を浮き立たせるような、メロウな音楽が盛りだくさん。
①Intro/Tokyo
こっからもう都会、ごちゃごちゃした渋谷とかそんな都会を彷彿とさせる。
②"City Girl" - Kevin Shields
自分はマイブラ信者だからKevin Shieldsの曲が入っているだけで、もうこのアルバムをきかずにはいられなかった。このリミックス的な力強さはやはりすごい。でも最後はちょっと飽きるかな。
③FANTINO/ SEBASTIAN TELLIER
綺麗な世界が広がってモヤの中を進んでいく感じがたまらない。
④TOMMIB/ SQUAREPUSHER
SQUAREPUSHERはきいたことがなかったが、非常に美しいメロディーラインを奏でることに感動を覚えた。
⑤GIRLS/ DEATH IN VEGAS
あんまり聴いたことなかったがノイズ系として自分の中で位置していた彼ら。激しい音の中でも甘酸っぱい声が気持ちいい。
⑥GOODBYE/KEVIN SHIELDS
彼が作る音楽にしては、静かな、綺麗に浮遊感を奏でる曲。
⑦Too Young - Phoenix
彼らも聴いたことなかった。ここでいきなりポップに。これはマッチしてるのか・・・?
⑧“風をあつめて” - はっぴいえんど
昔の東京を彷彿とさせるようなこの音楽。言わずと知れた超名曲。
⑨On The Subway - Brian Reitzell & Roger Joseph Manning Jr
AIRのBrian Reitzellと元JELLYFISHのROGER JOSEPH MANNING JR.による曲。両方ともきいたことなかったのだけれど、かっこよすぎる打ち込みドラムに思わず息を飲む。
⑩IKEBANA/KEVIN SHIELDS
映画中で一番印象的だったのはこの音楽だったかもしれない。洗練された綺麗な音が刻むメロディーラインが最高にいい。
⑪SOMETIMES/MY BLOODY VALENTINE
言わずと知れたマイブラの名曲。
⑫ALONE IN KYOTO/AIR
優しくてキラキラした感じの曲。京都にいて孤独で切ない感じを曲名から勝手に想像してみるとやけにマッチ。
⑬SHIBUYA/Roger Joseph Manning Jr. and Brian Reitzell
何か危機感をいだかせるようなピアノのメロディーが少し怖い曲。
⑭Are You Awake? - Kevin Shields
ベース音から一気にふわふわが広がってやばい。かなりヤヴァイ。
⑮Just Like Honey - The Jesus & Mary Chain
ジザメリの名作「サイコキャンディ」の曲。音が悪いのかわざとしてるのか一瞬わからなくなるようなノイズ・ドラムに甘い甘い声が、たまらない名曲。
このアルバムに共通して感じる浮遊感、綺麗なメロディー。ゲストだって超豪華。こんな音楽ファンを煽るようなサントラを作ったのはホントにすごい。聴いたことないartistを聴いても見たくなった。この雰囲気に呑まれれば、みんなそうなるだろう。そんな興味を起こさせる、充実したコンピレーションだ。